はじめてのプログラム

経験ゼロでも始められるML向けプログラミング――キーボードが打てるなら、始められる

プログラムとは、これまで出会った中でいちばん融通の利かない助手に向けて書く、指示のリストだ。台所ロボットにレシピカードを渡すところを想像してほしい。ロボットはカードに書かれたことを、書かれた順番どおりに、それだけを正確にこなす。決して推測せず、先回りもせず、あなたが「言いたかったこと」を勝手に補ったりもしない。この融通の利かなさは面倒に思えるかもしれないが、実はこのコース全体で一番の朗報だ。はっきりした指示を書けるなら、あなたはプログラムを書ける。機械学習でコンピュータが行うすべてのことは、こうした指示から始まる。

その指示を書き表す言語がPythonだ。現代の機械学習の言語であり、読みやすさを重視して設計されている。Pythonの多くは、ふつうの英語にかなり近く見える。このコースを進めるのに何かをインストールする必要はない。どのレッスンも短いプログラムとその実行結果を見せ、あなたはコードが何をするかを予測し、練習問題がそれを確認する。実際に手を動かして入力したいなら、「online Python」で検索すれば、ブラウザ上にコードを貼り付けて実行できる無料のページがいくらでも見つかる。

これは完全な、正真正銘のPythonプログラムだ。たった一行。

機械学習における位置づけあなたがこの先訓練するすべての機械学習モデルは、こういうプログラムから始まる。ただし、もっと長くなるだけだ。実際の訓練スクリプトも、上から下へ読まれる指示のリストであることに変わりはない。データを読み込み、モデルを組み立て、フィットさせ、うまくいったかどうかを表示する。有名なライブラリが重い処理を担ってくれるが、それらを呼び出すファイル自体は、あなたが読めるふつうのPythonだ。 コンピュータになりきってコードを一行ずつたどることは、うまく動かないモデルをエンジニアがデバッグするときのやり方そのものでもある。このレッスンで始めたこの習慣、実行する前に各行が何をするか予測することは、仕事の現場で訓練パイプラインのバグを見つけるのと同じ習慣だ。
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